夢枕

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翌日、職場である工場で昼飯を食っていると、ゆぅニャンからメールが来た。 【キラ✨昨日はありがとう❤今夜パソコンするなら、またチャットルームに行っていい|д゚)チラッ⁉】 【ゆぅニャン❤喜んでもらえてうれしす😆いいよ😃ダチとだいたいチャットルームでダベってるから、きなよ👍】 ゆぅニャンは顔さえ見えなけりゃ、可愛いブサイク女だ。 ブサイクでも、女は女。 彼女は彼女だ。 ちょっとだけ、嬉しいのも事実。 定時に工場を終え、チャリでコンビニに寄り、カップラーメンとおにぎりを買って、木造2階だてのボロアパートへ帰った。 図書館で借りた小説を読み、夕食を終え、9時まで時間を潰す。 あんまり早い時間からパソコンをするのは、ご法度だ。 リアルに友人もいない、約束もなにもない奴だと仲間に思われるのは心外だからな。 9時になり、IDとパスワードを打ち込む。 いつ見ても、俺のキャラはイカス さぁ!ここから、俺が俺らしくいられる時間だ!
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