夢枕

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普段の俺の15日分の食費を払い店を出た。 「これから、どうするー?」 「あ…考えてないから…任せるよ…」 「ってか、ゆぅも考えてないよ!」 フーっと大きなため息を出したあと、ゆぅニャンは 「ぢゃあ、うち、来る?」 待ってました!脱童貞に1歩前進。 「…うん…迷惑じゃない…なら」 小さく「チッ」と舌打ちが聞こえたが、俺は聞こえてないフリをした。 ゆぅニャンの家に着き、コーヒーを飲む。 どーすんだ?これからどーすればいいんだ?てか、間がもたねー!会話つづかねー! とりあえず、押し倒すか? いや、キスが最初だろ。 雰囲気作りが大切だって恋愛アドバイズのサイトに書いてたからな… まずは、ゆぅニャンの目をじっと見つめて… うっ!見れねー!てか、恥ずかしいよりも、気持ち悪くて無理。 チラチラとゆぅニャンを見る俺に、ゆぅニャンの怒りが爆発した。 「てか、なに??さっきから、盗み見しないでくんない?マジ気持ち悪いんですけど。」 「あ…ゴメン…」 「キラってさ、パソコンの中じゃ、楽しい人だけど、現実は、暗くて、気持ち悪いよね」 「…」 「ちょっと遊びで付き合ってみたけど、デートっても何も考えてないし、食事もジョイプルって…ありえないっしょ?」 「…」 「もぅ最悪。あんたみたいな男とは、付き合えない。別れて。さいなら。」 こうして、キスもしないままフラれたって訳だ。 ブサイク女に。
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