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あの翌日。
ハルが帰ってきてから、イロイロあって大変だったけど。
(うちのパパには殴られるし…)
…懐かしい。
今はとても穏やかで平和な日々。
「そういえば!ジュン君の友達の、フウヤ君っていたでしょ?」
実家の庭に置いたガーデニングテーブルを挟むように、二人でビーチチェアに寝転んでいる。
リクライニングを倒したままハルに聞いた。
「あーうんうん。加奈子と付き合ってたよな?」
顔だけアタシに向けた
ハルが答える。
「そそ。フウヤ君ね、お父さんなんだって、加奈子ちゃんの赤ちゃん、フウヤ君がお父さんなんだって!」
「マジ?じゃ、フウヤもキャリアって事?」
「んーん。違う。フウヤ君も、マイナスだったんだよ。で、産まれてきた赤ちゃんもマイナス。それに、フウヤ君、加奈子ちゃんと結婚したんだよ!」
「すげー勇気だな。フウヤ。俺だったらエイズの結婚相手なんて、願い下げだね!」
ヤレヤレって顔するハル。
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