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「明人。人、随分減ったみたいよ。行ってきなさい」
「・・・・・」
確かにもう人はあんまりいないが、それはもう広場は安全だという事だぞ?
要するに、お前が行っても全然大丈夫だという事だ!
まぁ、行くけどさ。
言いたい事は山ほどあるが、そんな事よりも重要視されるものが目の前にある。 『総合部活戦争』とやらの、告知。
俺はその告知の貼られた広場の中心の柱へと向かった。
その下には、学校の机が置かれていて、その机の上には部活名、メンバー名等を書く欄が記されたB4 サイズの紙があった。
その横に、規約やらなにやらが書かれたルールブックと同意書のようなものがある。
同意書に書かれていたのは以下の通りだ。
――――――――
・参加届けのメンバー名は必ず本人が書く事。
・部活名は必ず部長もしくはその部の代表である者が記入する事(要名前)。
・参加届けに名前を書いた時点で、その者は以降キャンセル不可能とする(代表である者が参加届け自体を未提出の場合は参加資格無しと見なす)。
・保険に加入する事を推奨。
・この『総合部活戦争』によって怪我(軽症、重症、死傷)が出た場合、当学校は責任を負いません。
・あくまで個人の決断である為、名前を記入する際にはしっかり責任と覚悟を持つ事。
以上の事が書かれていた。
―…軽症、重症はともかく死傷って…どんなルールならそんな被害が出るんだよ。
とりあえずわかったのは、学校側は参加資格を得た生徒の安否は一切保障もしなければ、責任もとらないという事だ。
何が起ころうとも。
ルールブックには(ルールブックというにしては薄っぺらすぎるが)、次のように記述されていた。
――――――
・刃物・重火器の使用は禁止。(ルール違反者には相応の罰を与えるものとする)。
・各参加資格保持者は、必ず見える所に部活名を記したバッチを装着する。
・『総合部活戦争』期間は8月25日am8時(開始)から9月5日(終了)まで。期間中は学校外に出る事を禁ずる。
・ご両親には心配かけないようしっかり連絡をとっておく事。
・pm22時に学校は完全消灯とする。
次の点灯はam6時。
・勝負方法は各部活による対抗戦。
形式は学校内でのサバイバルとする。
部活バッチは参加資格と同義である為、奪われた者は参加資格無しとして戦線離脱者とする。
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