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えーと、白夜が猥褻物陳列罪で補導された、と。
メールを打ってから送信する。
隣の白夜を見ると、彼女もメールを打ち終わったようで、ちょうど視線がぶつかった。
『終わったか。なんて打ったんだ?』
『へへ、秘密。すーくんはなんて打ったの?』
『ん、じゃ、俺も秘密にしとくか』
『わかった。夢ちゃんどれくらいで来るかなあ…』
歩き出そうとしたその時。
後方でみゃーー!! という絶叫が上がる。
みゃーなんておかしな叫び方するのは、俺の知り合いには一人しかいない。
『いまのって…』
『ああ、間違いなく奴だな…』
『う、うん。す、すーくん何て打ったの?』
『お、お前こそなんて打ったんだよ…』
微妙な視線を絡ませながらけん制しあう俺達の元へ、一陣の風と共に女の子が突っ込んできた。
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