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『夢華。おはよが抜けてるぞ』
軽く頭を撫でてやる。
行為の意識としては、じゃれつく子犬に対してのそれと、大して差はなかった。
『夢ちゃん。おはよう』
白夜も同じように夢華の頭を軽く撫でる。行為の意識としては、甘える子猫に対してのそれと、それほど差は無いだろう。
『あ…。おはようふたりとも。ふへへ』
後半の笑い方が少し怪しかったが、それでも夢華は気持ちよさそうに目を細める。
そうして俺たちは朝の平和な風景に溶けていくのだった。
『って、違う!! 何二人して完璧に無視してんのさ!! というか、二人とも変質者じゃん!! なんで、こんな、カールのCMみたいにのどかなんだよっ!』
と、思ったけど、夢華がクワっと目を見開き、俺と白夜からバッと距離をとった。
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