349人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
『夢ちゃん夢ちゃん。はい、よしよし。ごめんね。ごめんね』
『うっ…ぐすっ、心配したのに…二人が、わいせつぶつ、ちんれつ、ぐすっ…捕まったって…心配したのに…』
泣いている子供をあやすように(形容ではなく)白夜は夢華の頭を撫で続ける。
『夢華、ごめんごめん。お前があんまりにもティンカーベルだったからさ。悪戯したくなっちまったんだ』
『ぐしゅ…。えっと…それって、めちゃくちゃ可愛いいかったからってこと?』
泣いている時でも、恐ろしくポジティブなやつだ。
『ああ、そうだ。籠に入れて飼いたくなるくらいの可愛さだった』
『すん…。なら、許す。うん、もう平気。うーん、可愛い過ぎるのも罪だよねえ…。みんなの心を幻惑させちゃうから…』
もっかい泣かしてやろうかとも思ったけど、さすがに反省したので、これ以上は明日に取っておこう。
最初のコメントを投稿しよう!