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『ああ。そういう訳だったのか。納得納得』
歩きながら、夢華に事情を説明する。
最初こそ、殺虫剤をばらまかれた蜂みたいに怒っていた彼女だったが、もう完全に機嫌を直したようで、俺と白夜の間をてくてくと歩いていた。
『驚いたか?』
『目が覚めたら、親友二人が変質者になってました。なんて言われたら、あたしのブレイブハートでもそりゃ動揺するって』
『ごめんね夢ちゃん』
白夜が申し訳なさそうに頭を下げる。
『ううん、白ちゃんは何にも悪くないじゃない。むしろ、朝から白ちゃんのおっぱいに挟まれてラッキーだったよ。うっへっへ』
さっと頬を赤くして俯く白夜。
夢華にしてみれば、悪気は(完全に)ないのだろうが、体よく仕返しをされてしまったようだ。
『でも、今度は私が仕掛ける側に回りたいなあ。すーちゃんも白ちゃんも、寝間着のまますっ飛んでくるようなネタがあるんだよ』
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