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そう言って彼女はにやりと不気味に微笑む。
『へえ。それは是非拝聴しないとな。冒頭だけ聞かせてくれないか?』
『うーん…ま、良いか。こほん。今日のシャワーは気持ちよかった…。白ちゃんの日記より抜粋』
『ゆゆゆ、夢ちゃん!! なんでっ…鍵かけてあるはずなのに、なんで知ってるの!?』
『アルセーヌルパンに不可能は無いんだよ白ちゃん』
片手を拳銃の形(ワルサーのつもりだろう)にして、ばきゅーんと白夜を撃ち抜く夢華。
対照的に、白夜はこちらが引いてしまいそうなほど、動揺しまくっている。
『お願いっ! なんでもするっ。なんでもするからそれだけは言わないで…』
『情けねえなあ白夜。日記くらいなんだっつーの』
俺はそう言って、やれやれと肩を竦めるジェスチャーをしてやる。
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