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『すーちゃん。こないだの日曜日布団干してたよね? あれって…』
『分かってる。取引だな? 金か? いくらだ?』
今の俺なら靴だって舐めれる。というか、なんでこいつは知ってるんだ。
『うふふのふー。二人とも、私に逆らっちゃだめなのだぜー? 』
にやにやと腕を大袈裟に振りながら歩く夢華。
さっきとは打って変わって最高に機嫌が良さそうだ。
白夜の方を見ると、彼女は狂ったように携帯を弄っている。
恐らく、殺し屋に依頼のメールを打っているのだろうと思った。
そうして俺たちは朝の平和な風景に、今度こそ溶けていくのだった。
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