プロローグ(現実世界)

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ただ、美少女ゲームをプレイして、そんな彼女たちに恋をした事がある人なら、誰しも一度は思うだろう。 現実に彼女達が現れてくれれば良いのに、と。 世界の仕組みも、物理の法則も、因果も論理も不文律さえも、まとめて綺麗に吹き飛ばして、唐突に自分の前に現れてくれれば良いのに、と。 自分だけに笑顔を向けてくれれば良いのに、と。 天使のような声で笑いかけてくれれば良いのに、と。 人はそれを妄想と呼ぶ。 美しく言い換えるなら、儚い祈りである。 揶揄して言うなら、○○は俺の嫁、である。
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