第一章

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「いやあ…先輩の姿が見えて、嬉しくてクラウチングスタートしてきました。頭撫でて下さい。間グッバイ」 「シェフチェンコ!」 叫びながらローキックをかましておく。 「いたっ! シェフち○こ?朝っぱらから低俗っすよ先輩。それにシェフチェンコってサッカー選手ですからね」 「そうだったのか」 「そーですよー。もう痛いなあ。責任取って下さい。湿布も張って下さい」 「いや、どちらも嫌だけど」 「うーん! 外道だ! 今日も見目麗しいですね先輩! 私の穴を使うことを許可しよう」 俺は無視して歩き出すが、そいつはごくごく自然に俺に寄り添ってきた。 「先輩先輩、ちょー気になってたんすけどそれ手に持ってるのなんすか?」 「え?」 そこで俺はふと、まだ右手に髪の毛を握っていたことを思い出しました。
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