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気が付くと
目の前には赤い鎧をと黒い鎧を着た男の人が刀を振り回し、戦っていた
ここは……?
そんなこと考えてる暇もなく
『おい、お前何物だ!?伊達軍の手下か!?いや、
武田軍にこんな奴はいない!!ならば、女であろうと斬る!!!!!!』
そういうと持っていた刀を振り上げみくるに向かって振り下ろしてきた
しかし
その刀はみくるに当たることはなかった
ぐえ゛…………ドサッ
目を開けると
目の前にはさっきの男と馬に乗った顔立ちのいい男だった
片手には3本の刀
右目には眼帯
頭には月の形をした兜
この人――――……………
『おい、そこのお前。何者だ?武田軍の―…「政宗様ーっ!!!!」
?ああ、小十郎か。』
「政宗様。この子は?」
『さあな。だがさっき武田の手下に斬られかけていたから敵ではない。』
「なるほど…。お嬢さん、お名前は?」
黒髪の小十郎…?って人、悪そうに見えない……
兜かぶっている人とは大違いだ……
「那谷みくる……です。」
渋々答えた
『みくる…か。小十郎、今は伊達軍が押している。俺の陣の安全な場所まで運んでやれ。こいつのことは戦が終わってからだ。』
「御意。それではみくるさん、行きましょう。」
手を差し延ばされ馬にひょいと乗せられた
『頼んだぞ。小十郎。』
「ええ。」
その時、小十郎の口元が緩んだことをみくるはきづかなった
しばらく
馬に揺られながら
陣内に到着した
「では、みくるさん、ここを動かないで下さい。」
みくるが頷くとニコッと笑って見張りの人に何かいいそのままでていった
すると
いきなり辺りが静かになりうぉぉぉぉぉぉぉ!!!!と物凄い声が聞こえた
ここ、戦があるってことは戦国……時代だよね………
何故か焦っていなかった
多分、小十郎さんが優しくしてくれたからだと思った
しばらくすると
政宗様って人と小十郎さんがかえって来た
『あー今日は斬りたりねーっ。』
と恐ろしいことを言っていた。
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