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第三章
1.今日の経済社会では株式会社の形態をとる企業が最も繁栄しているが、その一因は資金調達上の有利性にあるといわれる。株式会社は資金調達上どのような点で有利かを考えてみよう。
○新株発行による増資が可能である。
新株予約権付社債
転換社債
2.企業が資金を調達するにはさまざまな方法があるが、どの方法を選択するかを決定するにあたって考慮すべき事項は何だろうか。
○自己資本ー株主ー返済の必要なし、株主の所有者は株主総会で議決権を行使できる。
他人資本ー借入金、社債ー返済の必要があり、社債の保有者は経営に参加できない。
3.企業の設立や資金調達に関連する各種の繰延資産について、それぞれの名称と内容、および資産計上後の取扱を整理してみよう。
○創立費と開業費
・創立費ー定款作成費・株券印刷費・銀行手数料・事務所賃借料等、会社が負担する設立費用、会社の設立を企画し実行した発起人への報酬、設立登記の登録免許税
・開業費ー開業準備中の建物賃借料、広告・宣伝費、借入金利息、電気・ガス・水道料など。
・資産計上した創立費については会社の成立後5年以内に、開業費については営業開始後5年以内に、毎決算期において規則的な方法で償却を行うことが求められている。
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