1270人が本棚に入れています
本棚に追加
/760ページ
「あれ?」
ゆっくり右側へ曲がる坂を上るうちに、左側に変な家があるのに気が付いた。
そこには地中海で見るような白壁の二階建ての建物があった。
屋根がなく、屋上がまっ平らな建物。
真ん中に入り口のドアがあり、左右は同じ様に濃い茶色の木枠にガラスが4つずつはめられた四角の窓。
壁が厚いのか窓辺が幅広で、そこに鉢植えが置かれているのが見える。
窓の上には白い布製の日除けが出ている。
その日除けの下に珈琲カップの絵が描かれた40cm四方の木の看板が出ていた。
カフェかぁ。
日除けの上の、細身だけど真ん中が膨らんだ素敵な斜体で書かれた看板を読んだ。
「カフェ見晴らし台……」
そう書かれていた。
最初のコメントを投稿しよう!