いつもそばにいること

第１章 10月

建物の向こうには、車３台が横一列で停められる駐車場。

店から急に崖になり、車の幅しか取れていない。

事故防止か１mくらいの高さの強固なコンクリの壁はあるけど、その向こうは景色がいい。

私は、駐車場から右上に見える大きな木へ視線を移して少し考えた。

ま、いっか。

私はいつもそんな感じ。

結局その店のドアを開けた。