第1章 10月

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緩やかな砂利敷の坂道は、所々丸太で階段状になっている。 その横は花壇が続き、それ以外は芝生になっている。 花壇の花がきれいに咲いていた。 その花たちを見ながら私はゆっくりと坂を登った。 そして、大きな木の所まで上った。 とりあえずの目的は達成。 一安心した私は周りを見渡した。 ここにベンチがあればと思ったが、逆にない方がいいのかとも思えた。 木の傍で立ち尽くす方が似合っている。 そんな感じ。
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