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「何でそんなことを祝うんだよ!?」
「バカね、本気で祝ってる訳ないでしょ?単なるお寿司の理由付けよ」
母はそう言うと、トロを口に放ばり、幸せそうな顔をした。
「あんた、それでも親か!?」
「じゃあ、なに?あんたそれ食べないの?」
母は、すぐに幸多のトロに手を伸ばした。
幸多はちゃんと寿司桶を後ろに隠しながら、「姉貴はそれでいいのかよ!」と、言った。
「お寿司は好きだよ♪」
「そっちぢゃねー!!」
という感じで、幸多が一人で大騒ぎをしていた。
そして、自分の寿司を一気に口に放ばると、「こんな家出てってやる~!!」と叫びながら飛び出していった。
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