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「幸多!お茶はあ?お茶はいらないのお~?」
と言う母の言葉も届かなかったみたい。
「ご馳走さま。じゃあ、お風呂に入るね」
私がお風呂の方に歩いていくと、玄関のドアがいきなり開いて、
「誰か追いかけて来いよ!」
と、幸多が叫んだ。
「私、先にお風呂入るね」
そう言ったら幸多は、泣きそうというか何とも言えない複雑な顔して、バッタン!とドアを閉めて飛び出していった。
遠くから何か聞こえる。
「何か叫んでる?ま、いっか」
そして私はお風呂に入った。
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