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翌日は昼前まで寝てしまった。
母も特に起こしに来なかった。
我が家はある意味自主性を重んじる家風。
言い換えれば……いい加減……
だから、つい呟く。
「ま、いっか」
そして、誰も見てないのにセミロングの髪を後ろに流しながら頷いた。
私はもうすっかり陽が高くなった窓の外を見ながら、アロマプレートにグレープフルーツのアロマを一滴垂らした。
目の前の家のベランダに干された洗濯物がゆっくりと揺れていた。
そこに穏やかな風を感じた。
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