第1章 10月

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「そうなんですか。ところで、いつも何を書いてるんですか?」 「ああ、これ?曲の歌詞です」 「なるほど」 私はその答えを聞いてスッキリとした。 「ところで、叶多さん、おいくつなんですか?」 「私?27です」 「じゃあ、私より2つお姉さんですから敬語じゃなくていいですよ」 「あ、riye さん25なんだ。そっか。うん、ありがとう」 「これからもよろしくお願いします」 「こちらこそ」 私は差し出されたriye さんの手を握った。 ふと見ると、窓際の席で私たちの話を聞いていたおふくさんも、にこやかにしていた。 その後、riye さんが歌詞を書いている横で履歴書的なのを書いて、マスターとバイトの時間とか時給とかを取り決めた。
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