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野球の試合では七回の攻撃になると、ラッキーセブンと呼ばれ、風船を飛ばしたり、声援がより一層大きくなるといった光景がしばし見られる。
今から三十年くらい前に、アメリカのメジャーリーグ、ニューヨーク・ジャイアンツが、その年のペナントレースで、どういう理由か七回の攻撃になると運がまわってきて、試合の流れが変わったり、逆転したりして、試合に勝利した。
その時、選手たちは口々に「七回の攻撃には運がまわってくるぞ」と言いはじめた。
そのうちに、他のチームまでがまねをして、七回の攻撃は運がまわってくる回と思い込むようになってしまった。
野球の試合の打順は、だいたい一回から打ち始めたら、七回目あたりには三巡する。つまり打者にとって三巡目は、相手投手の球に目が慣れてくるし、タイミングもつかめてくる。投手の疲れがで始めてくるのも、ちょうどこのころである。
当然、得点のチャンスが生まれる可能性が高くなってくる。
ラッキーセブンというのは、幸運な七回目という意味で、野球の試合では一番得点しやすい回と言えるだろう。
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