月のある深い夜

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   「……居たな。」        私は火月の姿に戻ると、ある人物の夢に侵入した。夢の中は、彩りどりの花で埋めつくされ、その中に長身の人物が、鼻歌を歌いながら、花を摘んでいた。        「お花一杯デスね~。こんなに沢山あったら、蜜が沢山とれますよね~。ジャムにしても美味しそうデスね~。」         ( ̄- ̄)💧💧💧        大丈夫か。あやつ。        「でも、こんなに沢山食べたら、また『丸くなったか?月人』とか、嫌味言うんデスよ。火月様は。………逢いたいなあ。火月様。」        「………そうか。私の物真似、上手いじゃないか?月人。」       私に名前を呼ばれ、月人が、驚いた顔で、こちらを振り向いた。         「火月様……?」  「どうした?お帰りなさいとは、言ってくれないのか?月人。」         月人に近付き、明るいハニーブロンドに触れた。………と、その時だった。        「火月様の、馬鹿っ!!スケベっ!!ろくでなしっっ!!!」  そう言い放つと、月人は、私にむかって鉄拳を繰り出してきたっ!       ΣΣ( ̄□ ̄;)⁉⁉        何っ?!私、何かしたのかっ?!        
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