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「ぐ…!!」
そんな冗談のようなスピードを乗せて繰り出される日本刀の突きを避けることができたのは、憎くも有難いクソ爺のお陰だろう。
尻餅をついたような体勢のまま、洋刀の二撃目が襲い来る。
「ックソ!」
黒狼で弾き、右手を軸に体を浮かし、回転そのままに少女に蹴りを入れる。
「ん……」
顔を不機嫌そうにしかめながら、余裕を持った足取りで三歩退がり、避ける少女。
まだ肩から提げていた通学鞄から、グロッグG26(サイレンサー付き)を取り出し、発砲。
直後、邪魔なのでバックステップを刻みながら鞄を放り投げる。
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