運命〈はぐるま〉噛み合い、運命〈ゼツボウとキボウ〉動き出す。

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時は過ぎ、現在放課後。 「くぁ、眠い。睡眠不足だ……」 「結局、何をしてたの?」 睡眠不足の方に突っ込みは入れてくれないのか、とか思ったり。 「小説書き」 「へぇぇ……」 何だその“物凄ク意外ナノデスガ”みたいな声は。 「だって、鎬君って結果としてできあがったモノをみる、って事しかやりそうにないんだもの。文字通りに“結果が全て”っていうか」 ……確かに、そう思われる節に心当たりが無くもないが。 「全てが結果なんだ。やりたい事ぐらいあるし、やり遂げる気力ぐらいある」 「意外と、ん~……、そう、人間なのね」 言葉を選んでいるかのような間を取っておいて、出た言葉がそれかよ……。 「……失礼な。礼を失してないか?」 委員長から見ると、俺はどんな人間なんだろうね? 階段を降り、脱靴場へ。 「そうね……、ごめんなさい。何か書き上げたものはあるの?」 「三つ。今四つめ。平均三百五十ページぐらい。見せない」 「聞いてないのもあるよ?」 「聞くつもりだったろ?」 上靴を登校靴に履き替える。 「気になるもの」 「あ、そ」 俺の知ったことじゃねぇですよ、と肩の後ろで手を組んで呟く。 「頼んだら、読ませてくれるのかしら?」 いたずらっぽい目をして、如何にもな上目遣いで聞いてくる。 ……やりにくい。 「見せねっつったろ」
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