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「仕事もサクサクこなして、わたし達部下にも優しくて、そのくせ凄く謙虚なんですよ?」
なんだ。話を聞いた限りでは、思っていたより良いヤツそうじゃないか?
「だから、あの世にいる閻魔の中では比較的年少の方なんですけど、かなり有名人なんです」
「ん?閻魔って何人もいるのか?」
「はい。あの世に来る霊の数も少なくないですから、閻魔を職業としてる人も多いんですよ?その中でも、幽妃さんはけっこう偉いポジションにいるんです」
また偉そうに胸を張る淋子。
「偉いのはお前じゃないだろ」
「何言ってるですかっ!!上司が偉いのは部下であるわたし達にも誇らしいんです!!」
「なら、そんな誇れるほど優秀な上司がどうして個人のわがままで人をあの世に連れてこいと命令したのかわからないのか?」
「それは……」
口をつぐんでしまった淋子。どうやら彼女にも幽妃の真意は分からないみたいだ。
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