夜の部屋と鎌の少女

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「あんた、今『呪い』とか言ったか?それに『お仕事』って」 「はいぃ。わたしは死神の姫宮淋子(ひめみやりんこ)っていうです。あなた、神島純さんを連れて来るようにって言われてここに来たです。『お仕事』はそれです」 全く意味が分からない。なんで俺の名前を知ってるのかが気にならないほど意味不明な話だ。某ファラオのATMも絶対に意味不明と言うだろう。だが、そんな俺を気にもせず、自称死神少女の淋子は話を続ける。 「『呪い』はわたし達死神が使える特殊能力なのです。いろんなのがあるんですよ」 何故か誇らしげに胸を張る淋子。なんだかかわいそうになってきた。最初に感じた殺気も気のせいだろう。今やそんな気もしなくなってきた。 「OKOK。たいそう面白い話だ。コスプレも似合ってるぞ。だが、ここは俺の部屋で、今は真夜中。どんな手品を使ってるかは知らないが、とっととドアを開けて帰れ」 「こ…こす……?」 変に戸惑っている淋子には構わず、彼女の背中を押して帰そうとする。まったくどうやって入ってきたんだか。
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