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「シオ。あなた、だれ?」
シオが唐突に口を開いた。俺が彼女の方を見ると、シオは三白眼でこっちをジッと見つめていた。たぶん、言葉の最初の『シオ』は自分のことを指していて、自己紹介のつもりなのだろう。
「俺か?」
「ん」
「俺は神島純。訳あってここに連れてこられた。よろしくな」
俺が手を差し出すと、シオも小さな手で握り返してきた。とても柔らかい。
「なんか、あたしと会った時と、対応が違うな」
「わたしの時も、すっごい高圧的だったです。この差はなんなのですか。……ハッ。まさか純さんはロリコンなのですか!? 年端もいかない少女のほうが好みなのですか!? それでわたし達より幼く見えるシオに対しては、とても優しいのですね!?」
「ちげーよ!! 勝手に変な想像するな!! 少なくともシオがお前らよりまともなヤツだってのは分かるぞ!!」
「まあ、純がロリコンなのはどうでもいいけど、シオに手を出すのは危なくない?」
「だから俺はロリコンじゃねー。だがそれはどういう意味だ?」
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