両刀使いの死神と恋は盲目な閻魔

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「じゃあ、さっきの二つの条件をクリアしてれば、死神になれるのか?」 「ええ。後はあなたの気持ち次第」 「死神が閻魔の部下ってことは、俺はお前の部下?」 「そ、そうね。そゆこと……」 また赤くなった。分かってることだろうに。とはいえ、幽妃の部下になるのも悪くない。 「分かった。俺は死神になる。お前に興味が湧いてきたしな。部下になったら、そばにいれるだろ」 何を言ってんだ俺は。いろいろ処理しきれず、頭がおかしくなってんだな。 「い、良いの? なったら辞められないわよ? 私から提案しといてなんだけど」 「それでも良いさ」 「…………じゃあ申請書に記入を。…………やった!!…………」 「ん? 何か言ったか?」 「ううん。なんでも?」 何か小さな声が聞こえたが、気のせいか。俺は渡された申請書に目を通す。と、あることに気づいた。
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