両刀使いの死神と恋は盲目な閻魔

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「これで良いか?」 「うん……うん。問題なし」 サッと目を通した幽妃は頷き、 「ちょっと待って。私も書かないといけないから」 自分の記入欄を素早く埋めた。 「これで良いかな。後は私が申請すれば、おしまい。質問ある?」 「いつくらいに申請の結果とか来るんだ?」 「そんなに長くはかからないはず。他の閻魔とか死神が申請したって話も聞かないし、そうねぇ……明日か明後日には届くと思うわ」 「そうか。後もう一つ。俺はどこに住めば良いんだ?」 「え? えっと……そのね……? 死神や閻魔に提供されてる住宅もあるんだけど……ちょっと家賃が高いけど。だけど……」 「だけど、なんだ?」 急に歯切れの悪くなる幽妃。何かを言い出したそうにしているが、何かを迷ってるようだ。だが、やがて、意を決したように口を開いた。
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