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「わっ、私と一緒に住みゃにゃっ!!」
「何? なんか聞き取りづらかった」
「ああ、ごめん。その……私と一緒に住まない? 私の家で」
「はいぃっ!?」
衝撃の申し出だった。その内容にも出会ってすぐ、ここまでアプローチをかけてくる幽妃の積極さにも驚いた。
「つまりはあれか? 同棲ってやつか」
「そういうことに……なるね」
「うあぁ……」
悩む。本気で悩む。幽妃は俺に惚れていて、俺は年頃の男なわけで。そんな二人が一つ屋根の下で……ってどんなエロゲだ?
「あ、嫌なら嫌で良いのよ? 私も一つの案として言ってみただけだし……」
「……住宅は家賃、高いんだよな?」
「そう……ね……」
「はぁ……」
人生には重要な選択を迫られる時が必ずあると言う。今がその時なのか。ならば、俺も男だ。スパッと潔く決めてやろうじゃないか。
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