魂達の街と死神達の家

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俺と幽妃、シオは街の大通りを歩いている。俺の右手には洋服、左手には日用品の袋を持っている。俺は通りを見渡しながら呟く。 「こっちの街も、向こうとちっとも変わんないんだな」 「そうね。向こうとこっちは、言うなれば表と裏みたいな関係だから、様子もほとんど変わらないのよ」 普通にビルがあって、レストランがあって、服屋があって、車が、バイクが、バスが走っている。たくさんの人が通りを歩いている。まんま向こうの世界と一緒だ。 「ここにいるのも、皆閻魔とか死神なのか?」 「ううん。ほとんどが一般人。転生までの期間を過ごしているの」 「てことは、死者?」 「そう。皆、魂」 墓場で淋子が言っていたとおりか。これがホントのゴーストタウン。
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