夜の部屋と鎌の少女

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「なあ。死神ってのはどんな仕事をするんだ?」 「んとですねぇ……あの世の警備とか、閻魔様のお手伝い。後は……そうそう。この世の人の魂をあの世に連れていく仕事とかです」 「魂を……あの世に?」 「はいです。それにこの鎌を使うんですよぉ」 淋子は傍らの鎌を持ち上げる。その鎌を見ているだけで、何故か震えが止まらない。何かを見落としているような感じ。何か大事なことを。 「その鎌を……どんな風に使うんだ?」 「えっと……この鎌で連れていきたい人を斬るだけですよ?それで、体と魂の繋がりが切れて、あの世に連れていけるんです」
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