魂達の街と死神達の家

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俺は幽妃とシオの後ろに着いて、自動ドアを通る。その向こうは少し広いエントランスで、また自動ドアがあり、しかし、上部にはセンサーが付いていない。傍にインターホンが設置されていて、鍵穴のような物が付いている。壁には郵便受けがズラッと並んでいる。 「オートロック式なの。今開けるわ」 幽妃はバッグから鍵を取り出すと、インターホンの穴に差し込み、回した。それと同時にドアが開いた。 シオはすぐに内側に入ると、郵便受けの後ろに回った。どうやら郵便物のチェックのようだ。幽妃が鍵をバッグにしまいながら、尋ねる。 「シオ、何か届いてた?」 「んん。ない」 「そう。ありがとう」 「ん」
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