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セイレーンの囁きに水面
が噴き上がった!
巨大な水柱が水龍となり船体に襲いかかる!!
水歩「静寂なる風の囁きは突風となる…」
水歩は手に持った緋縁の鉄扇を振りかざす
強烈な鎌鼬が向かい来る 水龍を穿つ
ラーララー♪
セイレーンは歌いはじめた
船員「きやがった!唄を聞くな魂を吸われるぞ」
水歩「皆さん下がっていて下さい」
水歩の左手から刃鋼線が 飛び交いマストと右手の 間に五本の弦が出来る
それを右手に着けた銀の爪で掻き鳴らす
美しい音色がセイレーンの歌声を掻き消してゆく
船員「どうなってやがる?唄が聞こえねぇ!」
水歩「オルフェイスの竪琴ですよ♪セイレーンと言えばお決まりですね♪」
その音色は美しく聞くもの全てに心地よい安らぎを与える
セイレーンは歌声をさらに強める
水歩の音色もそれに合わせてより強く美しく響きわたる
り「これは!!オルフェイスの音色!水歩君大丈夫?」
走ってりんきぃが駆け付けてきた
水歩「おや、そちらは終わられたのですね!」
り「取りあえずなんとかね!今、加勢するよ」
水歩「手助けはいりません!こちらも、そろそろ終わらせますからそこでゆっくり観賞していて下さい」
水歩は更に音色を強める
響き渡る美しくも強い音色にセイレーンの歌声は完全に掻き消された
セイレーン「そんな、ばかな…人間風情に私の歌声が」
セイレーンは戸惑っている
水歩「人間風情にやりこめられている貴方はそれ以下ですよ」
余裕に水歩は言う
セイレーン「おのれ…許さん!たかが人間ごときが私に刃向かうなどありはせん!魂を喰らうのはやめだ、全て纏めて海の藻屑としてやる」
セイレーンは渾身の力を込めだした
水歩「おやおや♪歌姫ともあろう貴方が言葉使いもまともに出来ないほどに逆上するとは…」
水歩も船の先端に移動する
セイレーン「ほざけ!私に逆らった事を後悔しながら死にさらせ!」
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