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『グギャオォォォォ!』
セイレーンの咆哮で海面の水が水柱となっていくつも噴き上がる
激しく揺れる船!
水柱が一つに集まりセイレーンの前に巨大な水龍が出来上がる
水歩「おやおや、先程とは比べものにならない大きさですね♪」
しかし、水歩に焦りはまったく見られない
セイレーン「喰らえ!!」
巨大な水龍が水歩に襲い掛かる
り「水歩君!?」
りんきぃが慌てて駆け寄ろうとする
水歩「手助けはご無用だと言ったはずです!!」
それを制止して水歩が言う
水歩「そんな水龍ごときでは私の華麗な龍に勝てませんよ」
水歩は右手を前に突き出し言の葉を紡ぐ
水歩の周囲に黒いオーラが集まり始める…
水歩『暗黒黒龍波』
水歩の右手から水龍よりも巨大な暗黒の龍が解き放たれる
り「凄いの出たぁぁぁ」
思わずツッコミを入れる
冥界の黒き龍は凄まじい威力で水龍を打ち、そのままセイレーンを消し飛ばした
断末魔すらあげる事なく セイレーンは海の藻屑となった…
水歩「THE・END♪」
り「ジ・エンドぢゃない!いきなりキャラ違うし…何その某格闘漫画のキャラの必殺技みたいなのは」
水歩「男の浪漫!暗黒黒龍波ですよ」
り「…うん…わかってたこの物語、なんでもありなんだよね…」
わけのわからない納得の仕方でため息混じりに呟く
船員「あんたら聞いたぜ!世界を救う旅をしてるんだってな!これだけ強けりゃあんた達にまかせられる♪」
船員は二人をしきりに褒めたたえている
水歩「世界の為です♪先程、皆さんにお渡しした紙にサインを頂けると光栄なんですが…!このように縁があり出会えた事を旅の記念にさせて頂きたいと思いまして♪」
水歩は爽やかな笑顔で船員たちに言う
船員「俺達みたいな奴ののサインなんか貰ってくれる勇者様…なんてありがてぇんだ!いくらでもいたしやすぜ」
水歩「皆さんありがとうございます♪水歩の最高の宝になりますよ!もし良かったらこちらの紙にもサインを頂けると嬉しいのですが…」
船員達は俺が俺がと水歩の罠にどんどんはまって行く
り「勇者様一行…ねぇ」
?「お前達やったな!」
りんきぃが後ろを振り返ると、ピンクのレオタートを着た海坊主が立っていた
嫌な予感がするりんきぃ だった…
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宴と脇毛と鼻毛と愛
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