第二章

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 ~ Side ユイ ~   とある洞窟の中…   謎「もうじき仲間が帰ってくる!お前の仲間の死体をもってな」   うっすらと灯る蝋燭   仮面を着け黒いローブを羽織った、いかにも『謎の男です』的な雰囲気の男が言う   ユイ「お前達何物だ!」   鎖に繋がれ捕われのユイ   謎「死に行く貴様には、知る必要もないだろう」   男はねちりとした笑みを浮かべて言う   ユイ「否、私も私の仲間達もお前達ごときには殺られはしない!」   勇ましく吠えるユイ   謎「鎖に繋がれてるお前に何が出来る」   パキン!   ユイは縛られていた鎖を 無造作に外す   ユイ「ワザと捕まってやったのがわからないとは…所詮は三流の小物」   ユイが虚空に五芒を描く   ユイ「天地風雷炎我が力となりて此処に現れん」   五つの刀がユイの周りに 現れる   ユイ「五行の神刀!あの世の土産話にして逝け」   謎「それは貴様だ!」   ユイ「華麗に舞い散れ…妄想流奥義・鈴桜」   五行により現れた神刀が 舞う   一瞬…   鈴の音が鳴るかのような 静かな斬撃が相手を切り ふせる   ユイ「華麗な最後であったことを誇れ…」   そういうとスタスタと歩き去っていく        ~現実~   パチンっ!!   ユイ「はっ!!!」   妄想から目を覚ますユイ   荒野に一人佇む   ユイ「きゃぁぁぁぁ!!また置いてかれた!」   ムクッと立ち上がると、じたばたする   ユイ「こっちから、りんりん達の匂いがするのん」   ユイは森の方に向かって 鼻をクンクンさせる   ユイ「急がなきゃ!」   ユイは猛烈に走り出した   ユイ「りんりん達のツンデレ大魔王~~~~~」   わけのわからない事を叫びながらユイはりんきぃ 達の後を追った   やはりこの男…妄想してましたか・・・   Next 舌打ち
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