活動メモリー 『入学式』

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 これは俺が見た中学時代の夢の一部である―― 「マユユ~! 一緒に遊ぼうぜ!」  中学の時の一番の友達である桜井が授業開始のチャイムと同時に声をあげた。  ちなみにマユユというのはあだ名で、真冬 龍(マフユ リュウ)を一文字抜かしで読むとあら不思議、マユユになるではありませんか。  俺が通う中学校は家から最寄駅まで十分歩いて電車に十五分程揺られて下車後また十五分歩いた場所に存在する。  結構遠い学校で、通学には大変な労力を要した。  俺は国立だったため頭が悪いわけでもなけれど、別にいいわけでもない。 一般的な頭だった。 顔も普通だしなんの特徴もない。 唯一あるとすれば、髪の毛の色だ。  いろいろ面倒臭い家系で俺は日本とイギリスのクォーターなため、茶髪なのである。 本当なら金髪になってもおかしくないのだが、運がよく茶髪で留まった。  話は戻るが、親友の桜井は近所に住んでいるためよく遊ぶ(学校でも休みの日でも)。  普通じゃないかって?  ――普通じゃありません。  俺でさえ面倒臭い電車通学なのだ、各地から電車で通学してくる為全員近所の住民である公立中学とはわけがちがうのだ。
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