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コンコンとお父さんの部屋のドアを叩いた。
「鈴?」
「うん。あたし。」
冷たく、簡単に言った。
「入って?」
はぁと鈴はため息をもらした。
「なぁ「鈴ぅ~っ。可愛いなぁ」
お兄ちゃんの頭でぐりぐりされる、あたしの頬。
ため息をもらした理由は鈴のお兄ちゃんが極度のシスコン。
お父さんに用が有るのに。
「どけ…糞。」
そう言うと、お兄ちゃんは、
「すっ…鈴はいつからこんな子にぃ!!!」
頬に手をあて絶叫していた。
ムンク…?
まぁ、無視無視。
「で、お父さん。用件は何??」
「あー…。」
次に言った言葉にあたしの歯車が狂い始めたんだ。
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