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「教官、これはどういう事何ですか!?」
二人が思っていた擬問を揚羽が聞いてみた。
「AEUの奴等だ…奴等が停戦協定を破って攻めて来たのだよ」
「な、そんな…」
揚羽はその言葉に絶句してしまう。
「教官、私達はどうすれば良いのでしょうか?」
冷静に陽駆は聞くが内心は突然の実戦に心底震え上がっているといった顔だ。
そんな二人を落ち着かせる様に的確に教官は指示を出す。
「西の森は火の手が上がっていて危険だ。今は東から風が吹いているから東の峡谷を抜ける様に撤退だ。私は逃げ遅れた者を誘導しつつ敵を撹乱する。二人は速やかに東へ向かいたまえ」
教官の的確な指示に二人も落ち着きを取り戻した。
その表情は先ほどのものとは変わりどこか自身に満ち溢れた顔だった。
「「了解!」」
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