005 生きがい
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家は二階建ての一軒家。 老人が引っ越したあとは誰も住んでいない空き家だった。 外の壁紙もすっかりボロボロになっていた。 家の錆びた門を開ける。 地元では夜この家の二階の窓で幽霊を見たっていう噂からお化け屋敷と呼ばれている。 しかし、そんな事を聴いても老人は何も言わないだろう。 ここは死んだ妻と最後まで一緒に暮らした家。 老人にとってここを離れることは出来なかった。
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