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「はぁ、朝は相変わらずダルすぎるなマジで」
昔から朝起きるのが苦手だった。
特に、朝陽が射し込むような天気のよい日は。
きっと前世はドラキュラに違いないのではないかと私は思った。
にんにく嫌いだしトマトが大好きだから。
そしてそんな日は必ず母親というエクソシストによって布団を引き剥がされるのだ。
そんな母親はもういないので(いやそういう意味じゃなくて)、自力で起きなくてはいけなくなってしまったわけで、『起きる』という行為をしなくてはいけない朝にイライラはいつも募ってしまい、結果カレ(目覚まし時計)が八つ当たりを受けるという被害にあう。
アレ、なんの話をしていたんだっけ。
だらだらとベッドから降りて洗面台に向かって歩いた。
その途中、なんともいえない独特な音楽が耳に入ってきた。
なんだこりゃ、とまだ覚醒しない頭で思った、が瞬時に覚醒し、玄関に置いてあったパンパンのゴミ袋一つを抱えて家を飛び出した。
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