第一部 プロローグ

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…あれからもう一年が経つ… この一年の間、周りの状況は相変わらずだ… ゾンビの数は一向に減る気配が無い… いや、寧ろ増えた様に感じる… おまけにスピアー等が大量に湧いてくる始末だ… だが、俺らのいるこの地域はかなりの復興を遂げた… それにはある理由が存在する… …大通りが復活したのだ… 前はこの通りもゾンビ達が徘徊していたのだが、今から約十ヶ月前、ハンター仲間の中であそこを何とか奪い返せないかと言う話が沸き上がった… 最初は夢話もいいところで、皆その話に耳を傾けなかった… だが、段々とその話が盛り上がって本気で話し合い始められた… 更に沢山の[前住人]らの後押しによって、俺らハンター達はこの大通りを奪い返す事を決めた。 だが、それには大きな問題があった… …人数の問題だ… 分かると思うが、一つのストリートを制圧する事はとても難しい。 …いや、それどころか、場所一つを確保するのにも多大な時間を費やす… 建物の中や裏通りにいるゾンビやスピアー共を全て殺すのは不可能に近い… おまけにこちらのハンター人数は数十人… 弾薬も足りる筈も無い… とても俺らだけでは出来っこなく、軍に協力する様頼み込んだ。 …だが、軍は出来っこないと言って俺らの話を突っぱねた… 途方に暮れてる中、ある人物がその状況を一気に変える事を起こした… ジャック…あいつが仲間の数人の軍人に頼み、一部の軍隊が協力をしてくれる様に説得をしてくれたのだ。 お陰で準備が整い、俺達は数日後に大規模な掃討作戦に打って出た… 通りを挟み込む様にゆっくりと攻め、ゾンビ達を中央に集めさせる様にしたのだ。 案の定、奴らは通りの何もない道路に挟み込まれると周りの建物の屋根に待機していた味方の銃によって討伐された… 途中、幾つかのトラブルや数体のはぐれゾンビも出たが後の安全確認の時に全て殺された。 …こうして大通りは無事取り戻され、今じゃ活気を再び取り戻しつつある… この事はニュースにもなって、この通りは事件後始めてハンター達によりゾンビ達の手から奪還された通りとして有名になった。 お陰で、今じゃアメリカ中のハンター達の交易場と化している訳だ…
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