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車はすぐ眼の前にいたゾンビを吹き飛ばしてフロントライトの手前で停まった…
「…ジャック！」
「え、エルザ！？」
エルザはドアを開けながら彼に向かってそう叫んだ。
皆も直ぐに降りて援護をする様に彼の周りに集まる…
「な、何でここにいるんだ！？」
「貴方を助ける為よ！」
「なっ！？…そ、そんな事したらお前達まで…」
「ばーか、何言ってんだ。お前一人でこいつらを倒せると思ってたのか？
現に今、やられそうになってたじゃねぇか」
「っ……」
二人の会話の途中に間に入り込む様にアレックスがそう言った。
それを聞くとジャックは視線を下にして何も言えなくなってしまった…
「…ジャック、貴方はあたし達を危険から遠ざけさせたかったみたいだけど…そんなの無理に決まってるでしょ…」
「そもそもこいつやカルロスの性格の事を考えればこんな事になるのは予想する筈だろ？」
「…お前ら…」
「エルザ、アレックス！お前らも早く手伝ってくれ！」
すぐ側で戦っているカルロスがこちらに向けてそう叫んだ…
「…とにかく、今はこの状況を打開する事が先決よ！……ほらっ…」
未だ座り込んでいる彼に向かって彼女はそう言って手を差し延べた。
彼は少し躊躇をした様子を見せたがすぐに右手を伸ばした…
「…すまない…」
「謝るのは後よ」
「……そうだな」
それを聞いて少し笑うようにジャックはそう言うと、ゆっくりと銃を構え前にいる奴らに向かって標準を向けた…
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