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「…なに手間取ってんだよ!?早くしろよ!」 「仕方ないでしょ!こっちだって色々あんのよ!」 俺の言葉にエルザは構えてた銃を左右に交差させながらそう答えた。 アレックス達は既に援護をしてくれている… 「色々って…そんなてこずったのか?」 「ただ少し話してただけよ」 「…こんな状況でよく話してられるな…」 「だったら今のあたし達はなんなのよ?」 銃口に火を吹かせながそう言った。 相変わらず撃った弾はゾンビ達の額部分に綺麗に直撃させ、次々と倒していってる… …だが、勿論他の奴らも活躍していた。 ……特に… 「イヤッホーイ!どうした!昨日とは立場が逆転してんじゃねぇか!?オラオラオラ!!」 …こいつだ… 「…アレックス、随分とご機嫌だな…」 「あぁやって、車を背にして反動を吸収すれば連続で撃てるからね… 昨日とは違って楽に倒せるからテンションが上がってるんじゃない?…」 「…まぁ、活躍してくれる分には越した事無いんだが…」 俺は頬を少し掻きながらそう呟いた。 …それにしても、いつそんな方法思い付いたんだ… 俺の前でアレックスが奇声を出しながら少し[いってる]時、突然大きな雄叫びが聞こえた… 「!…カルロスあれ!」 「ん……なっ!?」 先程、先にいたあの怪物が宙を舞いながらこちらに跳んで来たのだ。 奴は両手を振り上げるとそのままの体制でアレックスの方向に落ちて行った… 俺はすぐに叫んだ。 「アレックス!!そこから逃げろ!」 「は?…うぉっ!!」 ガッシャアアアン!!! 奴は物凄いスピードで落ちると彼の後ろにあったボンネット部分、調度エンジンの所に爪を深々と刺した… …いや、正確には潰したってのが近い… ボンネットが大きくひしゃげている… アレックスは間一髪身を屈めた為、ぎりぎりの所で避けられたのだ… 白い蒸気と甲高いクラクションが鳴り響く… 「なっ…なんだいきなり!?」 「すぐに後ろに下がれ!」 そう言ったのはジャックだった。 彼は手にしているアサルトライフルを奴に向けると引き金を引いた… …だが奴は素早くまた上に跳び上がるとすぐ側の木の枝に着地した… 「くそっ!何て脚力なんだ…」 ジャックがそう吐き捨てる。 次にカレンがこちらに近づきながらエルザに向けて話しかけて来た… 「エルザ!ゾンビ達は増える一方だ!早く車を……なっ!?」 「…脱出は無理よ…」 俺らの真上で奴が笑うかの様に再び大きく叫び声を上げた…
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