ゆるっ娘モモちゃん3 奈緒の初恋編

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こんな芸当ができて、しかも胸回り以外華奢な人間など、世の中広しといえども奈緒ぐらい、とまでは言うつもりはないが、かなり限られているだろう。 とにかくその姿は絶景であり一大スペクタクルでありパノラマだ! と言いたいところだが、正直なところ……ただの間抜けだ。 所詮は学校で恥ずかしいオナニーをしてるってことなのだから。 だが、間抜けなりに、深緑のコクのような芳醇な味わいは存分に薫り立っている。 美しい人の自涜行為は、その人の魅力をひときわ引き立てるのだ。 俺は感銘を受けながらその光景を見守った。が…… 誰にだってどうしても我慢できない時があるんだから、そっとしといてやればいいものを…… 基本的に意地悪なモモは、 「よっ!! 精が出るね! 燦燦と照りつける太陽の下で、体にいいことしてるねー! うんっ、健康的でよろしいっ!!」 手をメガホンみたいにして、演技がかった声音で大音声で言い放った。 まぁ、確かに性欲の有無は健康のバロメーターには違いなく、欲求の解消も肉体にとって必要なことであるとはいえ、オナニーを健康的だなどとずばっと言ってのけるところがモモらしい。 奈緒はものすごくびっくりしたようで、長い髪を逆立てながらこっちに振り返り、それから見る見るうちにものすごく情けなさそうな顔をした。
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