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ユウキくんは生意気口を叩いているが、顔は紅潮し、声はうわずっている。
こんなになってしまったら、奈緒で射精しないと鎮まらない。
ユウキくんは腰を大きくグラインドさせ、奈緒を深々と貫いた。
「あ、あぁん、ユウキくんっ!」
「うっ、き、きもち……あぁぁ……!」
ユウキくんは狂ったようにピストンした。
奈緒のおまんこから愛液の飛沫がぴしぴし飛び散った。
呼吸を乱して苦しそうにしながらも、奈緒が挑戦的に言った。
「ど、どぉ? はぁはぁ……わたしの体の凄さ、あんっ……思い知った?」
「あ、あうっ、あうっ……」
奈緒はまだ希望を捨て切っていない。
自分の肉体に不可能はないと信じていた。
すがるような表情で、しかし最後通牒のような口調で、言った。
「わたしとカップルになってくれますね?」
だが、ユウキくんの針山のような言葉が、奈緒の自尊心を切り裂いた。
「あ、愛が無くても射精はできるんだっ!!」
ユウキくんはセックスのさなかに、決定的に残酷なセリフを吐いた。
それは、愛がなくてもおまんこが濡れるのと同じことだ。
世界征服とかのためにさんざん己の肉体を駆使して他人の心身を弄んできた奈緒にとっても、自明の理だ。
だが、今や一介の恋する少女にすぎない奈緒にとって、その真理に直面するのは酷すぎる。
奈緒は生まれて初めて、愛されていないセックスの悲しみを実感した。
ユウキくんに激しく突かれながら、奈緒の体からぐったりと力が抜け、顔をそむけ、わなわな震える瞳から大粒の涙をぽろぽろとこぼした。
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