ゆるっ娘モモちゃん3 奈緒の初恋編

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こういうことであれば、このたびの出来事が孕んでいる謎にすべて説明がつく。 第一の謎の、奈緒がブサイクだという件は、ユウキくん個人の趣味の問題だということで置いといて。 第二の謎。なぜ奈緒がユウキくんみたいな凡庸な少年を愛したか? これはもはや、言うまでもない。 ユウキくんは時代を閃光の如く染め抜くウルトラアイドル・美園萌絵梨ちゃんの弟なのだ。 ユウキくんにも、親から授けられたオーラの分け前があって然るべきである。 奈緒の鋭い感受性がそれを感知し、魅せられたのだ。 モモが感知できなかったのは……モモのアビリティは第六感の領域はそれほどでなくて、嗅覚に特化しすぎているためだろうな、きっと。 これでこの物語の発端部分、すなわち冒頭の花火大会部分に続く学校の屋上のくだりにうまくつながりましたとさ。 (超絶ハイパー高性能嗅覚云々……) やれやれ。
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