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俺の人生を大きく変えた“あいつ”の名前は、神山ユリ。俺がユリと出会ったのは、小学3年生の時だ。
夏の暑さと戦いながら宿題をだらだらする夏休みがようやく終わり、新学期に入ってすぐユリは来た。
ユリは近くの町から引っ越して来たらしい。ちょっと背の高い眼鏡をかけた普通の女子。ユリの第一印象はそんな感じだ。
「えーっと…神山の席は…おっ!杉宮の隣が空いているな。」
先生の適当な判断により、ユリは俺の隣の席になった。ユリは話しやすくてすぐに仲良くなった。休み時間になると、ユリはノートに何か書いていた。何を書いているのか聞いてみたが、ちっとも教えてくれない。そのうち話はユリの家の話になった。そして話しているとユリが、家に遊びに来ないかと誘ってくれたので、来週の日曜日に遊びに行くことにした。
それがこれからの人生を大きく左右ことになるなんて知りもしないで…
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