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木漏れ日のなかの涼しい木陰……
夢の様な幻想を想像したりする子供を描いて彼女は本を読んでいた…
憂鬱な毎日…
退屈な毎日…
『…対してこの本もたのしくなかったなぁ……』
彼女は自分が選んだ小説を読みを終え誰かに話す様、一人で感想を述べる…
『もっと面白い話は無いのかな…』
『…楽しい……』
一言もらしていると気付けば目の前に真っ白な毛並みで真っ赤な目の兎が寄って来ていた…
『…いつからいたの?』
彼女がいるのは自分の家の広い庭の先…大きな木の木陰で本を読む…そこが彼女はお気に入りの場所だ…
喋るはずも無い兎に話をかける。
この付近で兎が見えるのはそう珍しくない。でも大体の兎は茶色かったり黒っぽかったりするし、野生であるから人間には余り近付かない…だから人の家に入って来ることなんて考えられない
『…お前は珍しい色の兎だね』
でも彼女には違った…野生の動物やその他の動物とゆう動物は彼女に皆懐いて来るのである。
『おいで?』
彼女がそう言うと真っ白な兎は彼女の胸元へ飛付いた。
『…良い子だね?人の言葉が分かるの?』
うん”とでもうなづくかの様に兎はジッ と彼女を見つめる。
『ふふ…かわいねお前は』
彼女が一言いいその兎を強く抱きしめる。すると兎は嫌がるようにジタバタして彼女の腕から逃げ出した。
『……』
彼女にとってこんな事は初めてだ。
『…ごめんね?痛かったかな?』
彼女は初めてのことに驚くも兎に謝る。
『『お前は“アリス”…名はアリスだ』』
ふと声がした。
『……なんのこえ!?…』
彼女は驚いた。
『我はドラヂディ… ドラヂディ・ブラック=ブラッドだ』
『……え…?』
声と共に目に居たハズの白兎もいなくなった……
『なんなの!!?』
彼女は奇声をあげた…
『…?!』
彼女の先程までいた白兎が目の前から消えたと同時に彼女の前に…
真っ白な髪が長く、真っ赤な眼が印象的なタキシードの男の人が現れた…
『誰なのよ!!?』
『もの覚えの悪い奴じゃのう……』
白髪の男性をよく見てみると…
…兎の耳が生えている…
『我を抱きしめたのはそなたであろうに…』
『な!!?』
彼女は突然の事に驚いた…
嘘だと言って欲そうに…彼女は呟く
『現実なの…?』と…
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